そういえばそうだった、親しく思っている人でも他人なんだ。理解できないのは当たり前なんだ。そう思った。だからこそ、歩み寄らなければ分かりあうこともないのだ。その人との関係性を決めるのは自分自身と言えるかもしれない。
作中で槙生の言うとおり「誰かを一番に想う」というのは余程のことだし、果たして自分にはなんて思っている時点でいないのだろう。憎い姉の一番だった朝。一番ではないかもしれないけれど、比べるものではないし自分のペースで関係を築いた先に愛情はきっとある。
「死ぬ気で書く、殺す気で書く」という槙生の強い気持ちがかっこいい。譲れないことには強い気持ちも必要。自分を大事にできる槙生だからこそ、朝に伝えられることもある。
いい映画だった。原作もいずれ。